2.ベビーシッター・病児シッター

 病児・病後児保育は施設に子どもを連れていくのに対し、自宅に来て子どもを看てくれるのがベビーシッターです。料金は1時間1500~2000円程度が平均とされています。ベビーシッター会社によって、病児保育・病後児についての対応は異なります。有資格者などを病児保育・病後児専門シッターとしてワンランク高い料金で派遣しているところもあれば、一般シッターが病後児のみに対応しているところもあります。年齢や症状によって可否を判断するという意味で、「個別に相談に応じる」のところも多いでしょう。

 多くのベビーシッター会社が会員制を取っており、入会金が必要です。都市部ではシッター会社は多数ありますので、育児休業中などにビジターで利用してみて、選んでおくのもよいと思います。

<ベビーシッター会社のネットワーク>

全国保育サービス協会(元全国ベビーシッター協会)
http://www.acsa.jp/index.htm

3.ファミリー・サポート・センター

 ファミリー・サポート・センターは、地域の互助活動による預かりです。地域住民が、預かりたい会員と預けたい会員として会員登録をし、センターが斡旋します。料金は、1時間700~900円程度です。通常のファミリー・サポート・センターでは、病児・病後児の預かりは原則行わないことになっています(平成21年度から病児対応に必要な研修を行う「病児・緊急対応強化事業」も始まりましたが、まだあまり普及していません)。

 と言っても、「熱も下がり、あとは発疹が消えるのを待つだけ」くらいの元気な状態なら見てくれる場合も多いでしょう。よくお願いしているファミサポさんなら融通をきかせてくれるようです。ただし、信頼関係をベースにしたボランティア的保育なので、無理は禁物です。

<ファミリー・サポート・センター管轄団体>

一般社団法人 女性労働協会
http://www.jaaww.or.jp

回復しきらないうちに登園させるのは逆効果

 働く親にとって、子どもの病気は本当に悩ましいものです。仕事のことを考えると、つい無理をしがちですが、十分に回復しないうちに登園させてぶり返すということを繰り返しているうちに、気管支炎などで入院してしまったという話もよく聞きます。子どもの体調が怪しいときは大事をとって早めに小児科を受診したほうが、結局は早く会社に行けるようになるというママ&パパからの意見もあります。

 病気が多いのは、入園して2年くらいの間と言われます。たくさん病気をして免疫をつけたら、そのあとは驚くほど丈夫になります。「今は免疫貯金中」と思って、しんどい時期を切り抜けてください。

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