~共働き世帯中学受験体験記~

手作り弁当はあきらめ、コンビニ活用
 塾での成績や子どもの様子、志望校についてなど、とにかく夫婦で情報を共有しました。説明会担当は誰、塾担当は誰、というようにきっちり担当を決めてしまうと、急に行けなくなったときに対応が難しくなるので、あえて明確な役割分担はせずに夫婦であらゆる情報を共有するようにしました。塾の弁当は涼しい時期は週1回程度は朝作って冷蔵庫に入れておいたものを持たせましたが、基本的にはコンビニのパンなどでしのいでもらいました。子どもは「コンビニのサンドイッチが食べやすくて1番ラク!」と言っていました。
(東京都・40代女性、高1息子、中1娘)

受験用Googleアカウントを作って夫婦で情報共有
 受験用にGoogleアカウントを作成しました。受験用メールアドレスとして夫婦で説明会の申し込みや学校のメールマガジンなどを共有、受験関係のスケジュールはカレンダーに登録することでお互いの役割分担ができました。受験日程や模試の成績、受験候補校のURLや基本データ、過去問などはGoogleドライブにデータをアップし、随時更新できるようにしました。
(東京都・40代男性、中1息子)

講師を巻き込み勉強法を変えた
 小学2年生から友達と一緒の塾に通っていましたが、中学受験を決めた4年生で受験に向けて子どもを効果的に追い込んでくれそうな塾に転向させました。6年生の夏にスランプに陥ったときは夫婦と息子に塾の講師を巻き込んで話し合い、子どものサポート方法と勉強法を変えたことで効率よく勉強を進められました。
(東京都・40代男性、中2息子)

直前に夫が集中して勉強に付き添う
 東京出身で中学受験の体験もある夫が中学受験を主張。夫婦の労力とコストを抑えるため、短期決戦の方針で臨みました。息子は5年生の2月に入塾し、ほぼ1人で勉強しました。受験前3週間は20~24時まで夫が息子の勉強に付き添い、その後会社に戻って仕事をしていました。夫の指導の効果か、第2志望校に合格できました。
(東京都・40代女性、中2息子)

塾決定、受験のサポート役に徹する
 周囲が“受験は常識”という雰囲気だったので3年生のときに塾を検討し、最終的に子どもが自分で入る塾を決めました。入塾後、最初の1カ月は同じマンションの専業主婦のお母さんに送迎をお願いしました。結局受験するのは子ども。で、親としてはスケジュール管理と勉強する習慣を付けるサポートくらいしかできなかったので、「頑張らなければ、最終的には自分の身に降りかかるんだよ」と口を酸っぱくして言いました。
(神奈川県・50代女性、高1・中2息子)

(ライター 平岡弘子)