ワースト2位【台東区】 前年より4ポイント改善したものの2番目の低さに

入園決定率  55.4%
 入園事情は、自区としては2017年度より4ポイント改善したが、ほかの区がもっと改善したため23区では港区に次いで2番目の低さになった。認可に申し込んだ人のうち半分程度しか認可に入園できなかったということであり、今後のさらなる待機児童対策が望まれる。台東区は、この7年間で認可の保育施設・事業の定員を1.8倍増やしていて、23区の平均程度の待機児童対策が行われている。この2年間では、認可保育所が6園、小規模保育が4園増えている。

認可整備率  88.2%
 認可整備率(=認可・認可外を合わせた全体の定員に対する認可保育施設・事業の定員の割合) は、2017年度よりも0.9%上昇した。認証保育所は増減がなく、認可保育所が増えたためと考えられる。認可保育所の0歳児保育の実施率が、23区の中で江戸川区、大田区、渋谷区に次いで低く、71.0%になっている。

認可保育所の園庭保有率  35.5%
 2017年度よりも2.4%低下した。園庭がある認可保育所は4割以下という状態。23区では、文京区、中央区、港区、千代田区に次いでワースト5に入る。

認可の保育料
 3歳未満児(保育標準時間)で、最高所得階層7万4700円、中間所得階層2万8800円。認証保育所利用者に対して、認可保育所の保育料との差額を5000円~4万円の範囲で補助している。

病児・病後児保育
 認可保育所1か所、認証保育所1か所で実施。

そのほか
 公立1園で休日保育を実施している。

 「保育園を考える親の会『100都市保育力充実度チェック』2018年度調査結果速報(前編)」では、23区内で入園決定率が1位、2位、8位だった豊島区、北区、杉並区の調査結果をお伝えしています。

 「保育園を考える親の会」では本調査をまとめた小冊子「100都市保育力充実度チェック」を頒布しています。また、同調査の結果は、日経DUALのサイト内でも掲載を予定しています(2019年1月頃を予定)。「保育園検索」のタブ(またはこちらhttps://dual.nikkei.co.jp/nursery/)→「自治体情報」を順次クリックするとアクセスできます。東京23区内のほか、千葉県、埼玉県、神奈川県、大阪府の63自治体、計86自治体の状況をご紹介していく予定です。2019年度の保活に、ぜひご活用ください。

この記事の関連URL
保育園を考える親の会 http://hoikuoyanokai.com

(写真:編集部)

日経DUALのムック
これ一冊で保活がわかる!
「保育園に入りたい!2019年版」発売(1000円)

● 保育園は質で選ぶ時代へ 見学のポイント、見極め方/持ち運べる!見学のチェックシート付き
● もし待機児童になったら? すぐに打つべき「次の一手」
● 認可も認可外も「保育の質」格差が拡大!
● 認可園と認可外園って何が違うの?
● パパ・ママ必読! 復職後の生活をラクに回すために「やっておくべきこと」
● 園庭がない保育園、どう考える?

日経BP SHOPで購入する ●Amazonで購入する