「お子さんは何歳ですか? 保育園は認可に入れましたか? 親に手伝ってもらっていますか?」――こんなプライベートな質問がガンガン飛び交う場所、それが「ワーママパーティー」だ。ワーママパーティーとは、働くママ同士が子連れで週末などに集まり、仕事と子育ての両立ノウハウを交換し合う会。むろん、具体的な情報交換ができるだけでなく、子育ての悩みや夫への愚痴、会社への不満を思う存分吐き出せる至極の時間でもある。

 ワーママ同士だからこそ悩みも幸せも共有できる貴重な会。多少のコストや悪条件が重なっても参加意欲は高い。2013年4月に開催された「第11回Working Mama Party」も、暴風雨の翌日にもかかわらず豊洲(東京)にある「カフェハウス」に約50組の母子が集まった。参加費は大人8000円、子ども1000円。親子で約1万円と安くはない印象だが、充実した食事、バルーンアートタイム、そして何より同じ悩みを抱えるワーママ同士の口コミや情報交換ができるというので、毎回数十人の参加者で会場はにぎわう。

カラフルな子どもグッズ、きれいにメイクアップしたママ。120人の熱気で会場はムンムンだ。
カラフルな子どもグッズ、きれいにメイクアップしたママ。120人の熱気で会場はムンムンだ。

日曜の昼下がり。パーティ開始の合図はシャンパンで「はじめまして~」。
日曜の昼下がり。パーティ開始の合図はシャンパンで「はじめまして~」。

 今回は日経DUALの取材も兼ねてのパーティーだったため、あらかじめ簡易アンケートを実施した。働くママの興味、心配事は? 彼女たちの答えを見ると、「DUAL世代の二大関心」が浮かび上がってくる。

子どものお迎え代行+英語教育=外国人ベビーシッターという解

 「子育てをしながら働いていて、一番困ることは何ですか」という問いに、全体の6割が回答したのが、「子どもが病気のときの急なお迎え」だ。ワーママなら誰しも一度ならず経験したことがあるだろう。「…っ! なぜこういう大事な会議の日に限って熱を出すのウチの子は!?(泣)」という悲鳴が全国のDUALママから聞こえてくる。

 そんな場面でどうやって乗り切っていますか? の問いにワーママたちの会話は止まらない。

 「ウチは地域のファミリーサポートセンターに頼んで何とかしのいでます」

 「義理の実家が電車で50分のところにあるので、義母に頭を下げて頼んでます」

 「基本は夫と交代で対応したいのですが、結局私ばかりがお迎えしていますね…」

 ウンウンとうなずき、お互いをいたわり合う。そのとき、ひとりのワーママ(35)の発言にテーブルにいた4人のママが釘付けになった。

「私は、外国人ナニー(ベビーシッター)に頼んでいます」