外国人ナニーとはつまり、お迎えや子どもの世話をしてくれるベビーシッターさんが外国人であり、日常会話を通して早期英語教育もできてしまうという一石二鳥のサービスだ。働くママにとっては、保育と教育を一度にやってくれるというのだからこの上なくありがたい。
どこのサービスですか? 時給はいくらですか? 日本語も通じるんですか? お子さんは英語を話せるようになったんですか!? …貪欲なワーママたちの情報収集力が全開になる瞬間。すぐさまiPhoneで業者を調べるママもいたりで、その真剣な眼はまさに仕事人だ。
彼女が利用していた外国人シッターサービスは「ハニークローバー」というもので、普段は外国人による英語保育、緊急の病時には日本人が対応するそうだ。このほかにも、「babysitters」も大手サービスのひとつだ。ただどちらも利用者がさほど多くなく、実体験を基にした評判がなかなか聞こえこないのが現状。担当するシッターによってレベルがさまざまなのはどのシッター会社でも同じだろう。
利用料は1時間1500~2000円程度、入会金は2~3万円などで、例えば地域のファミリーサポートセンターに頼むと1時間500~1000円程度だから、2倍以上はかかるという計算だ。
世帯年収1200万円、習わせたいことは英語とバレエ。有料セミナーも◎
今回の日経DUALによるアンケートでは、これから子どもに習わせたいことに「英語とバレエ」の2つがトップに上がった。早期英語教育はDUALママの最大関心事の一つということが分かる。
また、世帯年収を聞いたところ「1200~1500万円」が全体の17%で最も多く、教育や金融、キャリアアップについてのセミナーも「有料でも行った経験がある」と答えている。なお、「子連れで行ける週末のセミナーのラインナップがもっとほしい」との声も上がった。
ダブルインカムで世帯年収が1000万円以上。仕事と家庭の両立で毎日大変な思いをしながらDUAL生活を続けている彼女らにとって、最も大事な存在である子どもへの教育投資は、納得がいけば高額でも利用する。
そんな背景を考えると、「困ったときのお迎え代行」と「早期英才教育」がセットになった外国人シッターサービスは、今後ますます需要が増し、利用できるサービスや業者の選択肢が増えていくことは間違いないだろう。
(取材・文/日経DUAL編集部 羽生祥子、撮影/鈴木愛子)