キッチンに行けばレミさんがいてママがいる
日経DUAL編集部 木の床や天井、しっくいの壁……すてきなおうちです。絵本やおもちゃが集まったこのコーナーもいいですね。
和田明日香さん(以下、敬称略) はだしで、Tシャツにジーパンで、ビールを飲みながらゆっくりできる家にしたいと思って2年前に建てたんです。完成した直後はもっとすてきだったんですけどねー、今ではあちこちに色々なシミが……。シミを汚れと取るか、家族の歴史や思い出と取るか。子ども達が保育園から帰ってくると、ものの数分でここも保育園状態になります。寝る前にはこのコーナーに子ども達がすべてのおもちゃや本を片付けることになっています。そうしないと、彼らはお風呂に入れない。
実は、このコーナーにあるにせキッチンと本のラックは、パパの手作りです。板を切るところから作ってくれました。すごく器用なんです。九十九里浜にオンボロの家があるんですが、その家も全部自分達で改装しました。ただ、夫は男の子が大きくなったみたいなところがあるので、やり出したら6時間くらい、工房みたいな部屋にこもっています。「パパどこ行っちゃったんだろうね、なかなか帰ってこないね」って私達は待つしかない(笑)。でも、私にはできないことを子ども達と一緒にやってくれるのは、すごくいいですよね。
―― 明日香さんは、ごはんを作ることを子ども達と一緒に?
和田 そうですね、しょっちゅう一緒にします。5歳の上の娘は今のところお手伝いが好きで、タマネギが置いてあれば「これむいていい?」とやってくれますし、「レタスで何作るの?」と聞いて「サラダだよ」と答えると、「じゃあちぎるね」と、やってくれます。最初は豆粒みたいに小さくちぎったこともありましたが、今ではもう、サラダくらいは任せられるようになりました。
とにかく赤ちゃんのときからキッチンをうろちょろしている子でした。子ども達にとって、キッチンはすごく親しみのある場所のようです。それはレミさんのおかげでもあるんです。実家の和田家にはすごく大きなキッチンがあって、そこに子どもがはいはいで入っていって、ボウルを引っ張り出してカンカンカンとおたまでやったりすると、レミさんが「あら、いい音ね~!」って喜んでくれるんです。
芋を揚げるだけなのに大人も大喜び
和田 自家製ポテチは、旦那さんがよく子ども達に作ってあげています。というか、自分用のつまみとして作るのですが、子ども達も大好きなんです。きれいに洗ったジャガイモを皮ごとシャシャシャっとスライサーで薄切りにします。今日は小さめのジャガイモ4個です。
お客さんが来たりすると、取りあえずこれをつまみで食べてもらいます。「え、ポテチ自分で揚げられるの?」って、芋を揚げるだけなのに大喜びしてもらえるんです(笑)。