約8割が認可保育園を利用
ここでは456人(女性91.7%、男性8.3%)の回答から、読者の保育園体験の実態をお伝えする。
まず、保育園の実態を知るうえで、回答者が利用する保育施設について見ていこう。
「どんな施設に子どもを通わせているか」という問いに対しては、77.4%が認可保育園と、圧倒的に認可保育園の利用者が多い。
比較データとしては厚生労働省による『保育所等関連状況取りまとめ(平成27年4月1日)』が参考になる。このデータでは「保育所等定員(保育所および幼保連携認定こども園の定員)は約247万人」で、そのうち「保育所等を利用する児童の数は約233万人」となっており、保育施設に通う子どもの約9割が認可保育園を利用していることになる。この差は、厚労省のデータが全国区なのに対し、DUALの回答者が都市部に多いことが関係していると考えられる。
なおその他の回答として、認可外企業内保育所、インターナショナル・プリスクールなどもあった。
また保育施設の運営傾向を見ると、子どもが通う保育施設の傾向では、この数年の動きを反映し、認可保育園、認定こども園、幼稚園、小規模保育はすべて私立の運営による施設が多かった。中でも社会福祉法人による運営が多く、株式会社が増えていることも感じられた。特に預かり保育を実施する幼稚園では私立のほうが圧倒的に多かった。
認可外の保育施設利用者では、東京都の認証保育所利用者が圧倒的に多く、6割を超えた。私立の認可外保育園についても24.6%となっている。その他の回答には川崎市認定保育園、区立保育室、さいたま市認証保育園、横浜保育室、私立の認証保育園(神奈川)が挙げられた。