平均的な日経DUAL読者は0~12歳の子どもを育てながら夫婦ともに働いている、手取り年収800万円です。今回はそんな読者層向けの保険特集を企画しました。共働き家庭の生命保険の目的とは、夫婦のどちらかに万一のことがあった場合でも、それ以前の生活水準を取りあえず維持して、新しい状況に慣れるまでの経済的なサポートを得ること。家庭への経済的な寄与度に応じて、夫婦それぞれが生命保険に入ることが必要です。今回は具体的な保険の商品を提案します。

【共働き子育て家庭の「保険」これだけ読めばOK特集】
第1回 この保険の入り方はNG!共働き「3つの落とし穴」
第2回 共働き夫婦に終身保険は不要 ダラダラ支払いはムダ
第3回 パパの定期保険、ママの収入保障保険 お薦めリスト ←今回はココ
第4回 医療はがん保険だけで十分 オススメ保険ベスト3
第5回 共働き子育て家庭 意外に知らない加入マスト保険!

保険金を受け取る方法は「“かたまり”のお金」か「ランニングコスト」かの2通り

第2回「共働き夫婦に終身保険は不要 ダラダラ支払いはムダ」でお伝えしたように、「保険金の具体的な受け取り方については、大きく2つの方法があります」(ファイナンシャル・プランナーの内藤眞弓さん)。

 まず、3000万円の死亡保障といった“かたまり”のお金で発想するなら、掛け捨ての生命保険である「定期保険」。もう一方は、死亡保険金が定期保険のように一度にではなく、年金のように月々に分けて受け取れる「収入保障保険」です。

 本記事では、夫が主な家計の担い手であると仮定して、パパ向けに定期保険(逓減定期保険)、ママ向けに収入保障保険を紹介します。ただ、家計の状況はそれぞれですので自分の家族に合う組み合わせで選んでみてください。

加入には各社のシミュレーターをフル活用して比較を

 内藤さんとファイナンシャル・プランナーの深野康彦さんのお二人に定期保険と収入保障保険の加入ポイントを教えてもらいました。ポイントは以下の6つです。

定期保険と収入保障保険の加入ポイント

(1) 定期保険、収入保障保険とも掛け捨ての保険商品を選ぶ。終身保険など、解約返戻金がたまっていく「貯蓄部分のある保険」は手数料分などを差し引くと貯蓄方法としては不利だから

(2) 貯蓄は保険とは分けて考え、浮いた保険料分で貯蓄や投資をする

(3) 「夫が亡くなった場合、子どもの教育費として1人1000万円ずつ確保」というように、“かたまり”の金額を希望するなら「定期保険」

(4) 「妻が亡くなった場合、妻が負担している教育費プラスアルファで月々10万円欲しい」といった“ランニングコスト”のほうが考えやすいなら「収入保障保険」

(5) 有料オプションは付けない。シンプルに定期保険、収入保障保険だけに加入

(6) 最も死亡保障が必要なのは「末の子が生まれた日」。子どもの成人に向けて、必要な死亡保障額は減ると心得る

 それではいよいよ、ポイントを押さえたプロ2人による定期保険・収入保障保険リストを公開します。コストパフォーマンスが高い生保会社も分かります!

<次ページからの内容>
・ 深野さん&内藤さんオススメの「定期保険」リスト
・ 深野さん&内藤さんオススメの「収入保障保険」リスト