マイナス金利時代に突入し、住宅ローンの金利が軒並み下がっています。既に住宅ローンがある人は、今は借り換え時なのか、それとも繰り上げ返済をしたほうがいいのかと、迷っているケースも多いのではないでしょうか。また、これから住宅購入を考える人は、今どきの住宅ローン事情が気になるのではと思います。そこで今回は、共働き夫婦が押さえておきたい住宅ローンについての特集を5本の記事でお届けします。数多く住宅ローンの相談を受けているファイナンシャルプランナーの先生方に話を伺い、住宅ローン減税や将来の教育費、老後費用などを考え合わせながら、ベストな道を探ります。

【マイナス金利時代の住宅ローン 特集】
第1回 マイナス金利時代の住宅ローン 借り時、返し時? ←今回はココ
第2回 夫婦で住宅ローンを組むときに押さえておくべきこと
第3回 固定金利&変動金利どっちがいい?住宅ローンの基本
第4回 離婚?収入減?住宅ローンと人生のリスク
第5回 繰り上げ返済は?教育費と老後費用との兼ね合い

 日経DUALが実施した“住宅ローンに関するアンケート”(2016年4月26日~5月22日)では、住宅ローンを借りている人、これから借りようと思っている人の状況が明らかになりました。

 アンケート回答者のうち、持ち家という人はおよそ85%!(住宅ローンに関心がある人が多く回答した、という点もあるかもしれませんが)。そのうち、物件や、購入価格については、以下のような回答でした。

 一戸建て(二世帯住宅含む) 50.9%
 マンション・アパート・集合住宅 49.1%

 一戸建てと、マンションなどの集合住宅は、半々くらいの割合です。

 物件購入価格のボリュームゾーンは、3000万円台~5000万円台でした。

 さらに、住宅ローンを組んでいる人で、どのような種類の住宅ローンを利用しているかを聞いたところ、以下のような回答でした。

 変動金利が半数以上、フラット35を合わせて、固定金利を選んでいる人は、3割いました。

 では、超低金利の今、住宅ローンにはどのような影響があるのでしょうか。日経DUAL読者からも、低金利をどう解釈したらよいのか、といった声が多く聞こえてきました。

【住宅ローンについて、知りたいこと】

 ・3年前に住宅ローンを組んだけれど、今借り換えをするとオトクなのか
 ・住宅ローンを借り換えたいと思っているが、どうして良いのかわからない。
 ・低金利時代、借り替えをしたらよいのか迷う。目安があれば。
 ・変動金利はいつまでありか。
 ・どのくらい金利に差があれば借り換えをするべきなのか。
 ・変動金利がマイナス金利になっても利率が下がらない理由がよく分からない。
 ・ゼロ金利導入に伴うローン返済の変化。
 ・金利が低下しており借り換えの広告をよく見るが、実際に問い合わせしてみると、登記費用や手数料がかなりかかるため、どっちが得か分かりにくいのが不満。

 それでは、ファイナンシャルプランナーのお二人に、次ページから「今の金利はどう解釈すればいいの」「借り換えの目安は」「今の金利に不満なときは」などの疑問に答えてもらいます。

<次ページからの内容>
・超低金利の今、住宅ローンにはどのような影響があるか
・住宅ローンの金利は、過去最低水準に!
・借り換えの前に・・・今のローンを借りている銀行に交渉してみる
・オトクな金融機関の情報はどうやって集める?