ゲームのように夢中になれるプログラミング教室
サイバーエージェントのグループ会社であるCA Tech Kidsが運営する小学生のためのプログラミングスクール「Tech Kids School」。取材当日の渋谷校の平日夜クラスには、13人の小学生が参加。休日のクラスには各回70~80人、計300人以上の生徒が集まり、今もっともアツい習い事の一つです。それほど子ども達を魅了するプログラミング教室とは何なのか・・・それを探るべく執行役員の鈴木拓さんに話を聞きました。
「プログラミングというと、少しマニアックな世界を想像されるかもしれませんが、実際来ているのは『サッカーをしていてプログラミングも好き』『ゲームが好きだから、自分でも作ってみたい』と、スポーツが好きな活発な子や遊び感覚で訪れる子が多いですよ。参加者は男の子のほうが多いですが、女の子も2~3割いますね」
同スクールでは、独自に開発した”秘伝の書”と呼ばれる教材を使って、アプリやゲームを開発。1回の授業で1つの楽しいアプリやゲームが開発でき、楽しい雰囲気の中で、毎回達成感が感じられるよう工夫をしています。
授業は、1人の先生が前に立って授業をする「一斉授業」ではなく、生徒一人ひとりが教科書を見ながら自分で取り組むスタイル。子ども達にとってはより近しい存在である理系の大学生達が、「メンター」として制作をサポートしてくれるのも大きな特長です。個人のレベルやペースに寄り添いながら、プログラミングの楽しさを最大限に伝えるために、2~3人の子どもに対して1人のメンターを設定。鈴木さんも教室の中では、「たっくん」と、子ども達から親しみをこめて呼ばれていました。
メンターの「開発タイム、スタート!」の掛け声に合わせて、子ども達が「オー!」と拳を上げてレッスンがスタート。ミサイルを使ったゲーム、ことばクイズなど、一人ひとりの目標達成に向かって、真剣にPCの画面に向かいます。
プログラミングというと、暗号のような英語が並び素人には理解不能、というイメージがありますが、米・マサチューセッツ工科大学で開発された、プログラム入力を必要としないテキスト入力のゲーム開発コースは、イラストと日本語の命令ブロックをつなげてプログラムを作ることができます。また「iPhoneアプリ開発コース」「2Dゲーム開発コース」「Minecraftプログラミングコース」など、アルファベットでのタイピングに慣れない子どももできる初心者向けから、本格的なプログラミング言語を用いた開発まで5つのコースがそろいます。
「プログラミング言語の種類を問わず、プログラミングの世界の概念はだいたい同じ。1つのコースを学ぶことで、次に他の言語を使用した際、イメージはできているので、スムーズに進みやすいんです」