都市生活を送ることの多い共働き家庭に提案したいのが「週末・田舎育児」です。つまり週末だけ自然豊かな場所で生活するというライフスタイルで、子どもを自然の中に解き放つ育児は、子どもも親も解放される貴重な時間になることでしょう。この特集ではそんな週末だけ「脱・都会」して「田舎育児」生活を送る子育て世代に登場してもらい、自らの体験をふまえて必要な資金や心構えなどを伺ったり、手軽に週末田舎育児を始められるサービスや施設を紹介したりします。

 第5回は、今からすぐに申し込みが可能な、週末田舎育児体験をかなえてくれる、リーズナブルかつ魅力的なサービスや施設5件を紹介します。1年間を通して体験するものから、1回限りの利用が可能なものまでありますので、各家庭のライフスタイルに合った体験をしてみてください。

【週末だけ! 脱・都会ライフの楽しみ方】
(1)南房総で拡大中!「週末は田舎暮らし」な子育て
(2)八ヶ岳にセカンドハウス、買っちゃいました!
(3)キャンピングカーで脱都会! 0、3歳児も自然児に
(4)年貢3000円!秋田・シェアビレッジで里帰り体験
(5)「田舎育児」を今すぐ始められるサービス&施設 ←今回はココ

奈良県の明日香村で田植えや稲刈り、お酒造り

 奈良の歴史を感じさせる明日香村で、今も残る昔ながらの歴史的な風土を活用して、地域を活性化させようと始まった「あすかオーナー制度」。その1つである「うまし酒オーナー制度」は、オーナーの出資で阪田地区の美しい棚田で “山田錦”という酒米を育て、やわらかな香りとさわやかな味の純米大吟醸酒「さかた」を醸造するというもので、一口2万円で、オーナーになることができます。

 また、「新米コース」ではお酒の他に5kgの新米も作ります。農作業はオプションなので、参加は強制ではないのですが、田舎育児を体験するならぜひ、6月の田植えと10月の稲刈りに参加したいところ。食育としても良さそうです。

 作業の際は汚れてもいい服装、長靴、虫よけなどの対策をお忘れなく。小さな子どもは自然と触れ合うだけでも楽しめそうです。

【名称(施設や体験名)】あすかオーナー制度・うまし酒オーナー 新米コース
【所在地】奈良県高市郡明日香村
【できる体験】米からの酒造り(田植え~稲刈り、新米)/新米コース:純米大吟醸酒(720ml)7本+新米5kg
【1年で現地に足を運ぶ平均回数】強制ではないので0回でもかまいませんが、田植えで自分の植えた稲が大きく育ち、稲刈りで収穫できる喜びを体験していただければと思います(6月田植え、10月稲刈り、12月しめ縄作り、もちつき大会)
【1人当たりの年間の費用】2万円/口(いずれのコースも同じ)
  ※追加で以下の体験も可能
  ●田植え:大人2000円(高校生以上)、小中学生:1000円(小学生未満無料)
  ●稲刈り:大人2000円(高校生以上)、小中学生1000円(小学生未満無料)
  ●しめ縄・もちつき:大人3000円(高校生以上)、小中学生1000円(小学生未満無料)
【体験可能年齢】3歳くらいから
【宿泊施設の有無】宿泊可能。村内に民宿やゲストハウスあり(要事前予約)
【紹介サイト】http://asukadeasobo.jp/owner/sake
【問い合わせ先】0744-54-4577・9200(一般財団法人明日香村地域振興公社/8:30~17:00/年末年始は休み)