子どもの教育や将来を考えたとき、親子で日本を飛び出す海外留学や海外移住に興味を持つ人は多いでしょう。そんな選択肢もありだと思っている人に向けた新連載が始まります。
 連載では実際に行動に出たママやパパを取材し、一大決心の理由、そこに至るまでの経緯、親の仕事や日本での生活との折り合い、事前に知っておきたい知識、現地の暮らしや子どもの学校の様子についてなどなど、実践ノウハウをたっぷりと詰め込んでお届けしていきます。
 今回紹介するのは、息子の小学校入学時にシンガポールへ移り住んだ33歳の働くママ、穐吉なな子さんです。

 「子どもに身に付けてほしいのは“どこででも生きていける力”。たとえ砂漠の真ん中に置いてきぼりにされても自分の力で人生を切り開けるようなタフネスを鍛える環境を与えてあげたいと考えてきました。そのための教育として、母子でシンガポールに移住するという選択はよかったと、今のところは感じています」

 晴れやかな笑顔が印象的な穐吉なな子さんが6歳の長男とシンガポールへの母子移住を始めたのは2015年4月のこと。もともと描いていた「息子には小学校入学からグローバル教育を」という計画を実行に移した形の決断だった。

息子の幼稚園時代からの親友で家族ぐるみで仲良くしているライアン君と一緒にエアーショーで。穐吉さんは一番右
息子の幼稚園時代からの親友で家族ぐるみで仲良くしているライアン君と一緒にエアーショーで。穐吉さんは一番右