日経DUALが行った「パパの家事」に関するアンケート調査で噴出した、ママ達から「パパの家事」に対する不満。その逆境を、ママが知らないうちにこっそり練習してはねのけてしまおう!というパパ達への応援バイブル特集。3回目の今回は、家事に関して“プロ”として活動している、我々と同じパパでもある方々を直撃! リアルに使える格言を教えてもらいました。まずはママの「パパに期待する家事」第1位になった「料理」から!

【パパ家事力アップ大作戦 特集】
第1回 ママからのダメ出し拝聴!パパの家事力アップ大作戦
第2回 パパの家事 まず「マイナスを減らす」心構えから
第3回 専門家パパに聞く家事術「料理」&「洗濯」 ←今回はココ
第4回 専門家ママに聞く家事術「トイレ」&「キッチン」
第5回 これで家事を頑張れる! ちょっとした工夫や音楽

格言 家族に不評な「男の料理」ではなく「パパ料理」をすべし!

<span style="font-weight: bold;">滝村雅晴さん</span> パパ料理研究家/株式会社ビストロパパ代表取締役/日本パパ料理協会会長飯士/内閣府食育推進会議・専門委員/大正大学客員教授。パパ料理・親子料理で、家族の食育・共食と健康作り、ワークライフバランスを広める、日本で唯一の料理研究家
滝村雅晴さん パパ料理研究家/株式会社ビストロパパ代表取締役/日本パパ料理協会会長飯士/内閣府食育推進会議・専門委員/大正大学客員教授。パパ料理・親子料理で、家族の食育・共食と健康作り、ワークライフバランスを広める、日本で唯一の料理研究家

 料理といえば、色々な種類がある家事の中で、唯一と言っていいほどゼロからイチを作り出すクリエーティブな作業といわれるもので、おおむね男性にも向いていると思われがち。実際に「週末の料理くらいはする」というパパの話も聞きます。しかしながら、アンケートの中のママ達の不満には料理に関するものがたくさんあり、「パパに期待する家事」で1位でありながら、同時に「パパが苦手な家事」でも1位になっています。この現状を打破するために、日本で随一の「パパ料理」の研究家であり、日本パパ料理協会の会長飯士である滝村雅晴さんにお話を聞きました。

 「自分が食べたいものを、自分の食べたいタイミングで作る。そして食べたら後はほったらかし。これが家族に不評な“男の料理”の典型です。一方で“パパ料理”は、家族が食べたいものを、家族がおなかをすかせたときに作る。そして後片付けまできっちり済ませます。要は、自分軸ではなく、家族軸で作る料理で、大事なのは家族がおなかをすかせたことに気づくということです」

 実際にこれを象徴するような不満もアンケートの中には見受けられました。

 「料理を作ると凝り過ぎてて時間がかかる」(女性 36~40歳)
 「たまに思い付いた時に料理をするのではなく、常日ごろからやってほしい」(女性26~30歳)
 「料理をしても片付けない。鍋の裏を洗わないので五徳が汚れる。冷蔵庫を見ずに買い物に行くから在庫がある同じものをいくつも買う」(女性41~45歳)

 料理は少なくとも1日3回、お昼は外だとしても2回は回ってくる身近な問題だからこそママ達から重要視されるのかもしれません。また、上記の不満にもあるように材料の面でも、家計を無視した高いものや在庫をチェックしないことで、料理の味や質でいくら頑張っても帳消しにしてしまうような副産物的な不満を生んでしまうこともあるのです。

 <次ページからの内容>
 ・料理はレシピ通り作るべし!
 ・料理は家族が健康に生きるためのものと考えるべし!
 ・洗濯家がパパにおくる「7つの洗濯格言」プラスα!