日経DUALではパパの働き方特集を展開します。今回、読者アンケートを実施したところ138人のパパが回答してくださり、仕事と子育て(家事・育児)の両立に関する並々ならぬ努力や工夫が感じられました。

 共働き家庭で仕事と子育ての両立というと、どうしてもママがクローズアップされがちです。でも、日本ではまだまだパパが「家事・育児のために早く家に帰る」「育児休暇を取得する」ことがすんなり受け入れられないなど、パパの両立には社会的な壁も存在しています。

 では、子育てしながら仕事も充実しているパパたちは、こうした問題をどうやって解決し、どんな工夫をしているのか。DUALな両立パパ4人に登場してもらい、スキル、ノウハウを共有していきます。

 第1回の今回は読者アンケートから見るパパの両立の実態です。【日経DUAL読者調査/2015年11月~12月実施、回答者138人】

【パパの両立テク&凄い夫、四天王登場!特集】
第1回 パパの両立の実態は? リアルな声にママ激震!? ←今回はココ
第2回 完全フェアネス夫婦! 仕事も育児も遊びも諦めない
第3回 週1回家族戦略会議! 仕事スキルが家庭を高効率に
第4回 アクセンチュアのパパは超主体的!
第5回 有名ブロガー・パパは脱ワーカホリックで子ども優先

(日経DUAL特選シリーズ/2016年1月収録記事を再編集したものです。)

送り担当、送り迎え両方担当するパパは計6割以上

 DUALパパらしく、「あなたのご家庭は共働きですか」という質問に対しては、「共働き」が82.1%、「妻が産前産後休業・育児休業中」が11.4%、「自分(パパ)が育児休業中」「夫婦ともに育児休業中」という方を合わせると95%が共働きで、「妻が専業主婦」という家庭は5%でした。子どもの有無および人数については1人が52.1%、2人が34.3%、3人が12.1%、4人以上が1.4%で、1人か2人という家庭が86%を超えていました。

 また子どもの年齢層について複数可で答えてもらったところ、未就学児の数が圧倒的に多いことも分かりました。

 となると気になるのは保育園や幼稚園への送り迎えの分担です。「送りを担当」は43%でした。次いで多かったのが「どちらも自分が担当」の17%で送迎時間に合わせて勤務時間を調整している様子がうかがえます。また「送りはすべて、お迎えは週2回程度」「自分が休みのときは送りもお迎えもやる」「送りは全曜日担当、お迎えは曜日によって分担」「送りは毎日。お迎えは週1回」といったパパも。これから保育園に通わせるというケースでも、「妻の復職後は送りは私、お迎えが妻になる予定」「来年4月から送りもお迎えも担当予定」など、すでに分担を決めているパパもいました。

 帰宅時間は送迎の有無とも関係するようで、最も多かったのは20~21時の20%で、18~19時と19~20時は同率で19.3%でした。パパにとってお迎えは一つのハードルになっていることは間違いないようです。