子どもや家事から離れ、仕事をする時間以外で自分自身のために過ごす「自分時間」。今回は、ママ達が自分時間を楽しめるかどうかのカギを握る「パパとの協力」をクローズアップします。子どもができても自分の趣味や勉強を続けるために、夫をどう味方に付けたのか、3人のママ達の工夫を詳しく見ていきましょう。

【自分時間の作り方&楽しみ方特集】
第1回 自分時間がある人は約7割 夫の協力が不可欠!
第2回 生活費が折半なら、子育ても折半 保育園ママ達の工夫
第3回 小学生ママ達が自分時間を作り出した生活習慣
第4回 自分時間の実現で夫を味方に付けた体験者ノウハウ ←今回はココ
第5回 夫の協力がない人はどうしてる? 読者の自分時間

パパに正直に気持ちを相談。週一度のパパデーを設定

【Gさんの場合】……37歳、広告会社勤務。子どもは6歳の女の子、3歳の男の子

 広告会社に勤め、8年前に社内結婚をしたGさん。小学1年生と保育園に通う、2人の子のママです。

 1人目の育休明けで職場復帰したときは、朝から夜まで仕事と家事・育児のto doリストで頭がいっぱい。常に時間に追われる日々にストレスを感じていました。そんなGさんが2人目を出産してフルタイム復帰するタイミングで、同じ大変さはもうごめん!と、実践したことがあります。夫との話し合いです。

 「週に1日、自分の裁量で好きに使える夜時間を必ず持ちたい」と夫に相談。自分が日々何にストレスを感じていて何が大変なのかを分かってもらうために、感情的にならずできるだけフラット、かつ正直に状況を説明してみたのです。

 じっくりと話し合った結果、夫は1回の話し合いで理解してくれ、毎週金曜日はパパが仕事を早く切り上げて保育園にお迎えに行く“パパデー”になりました。

 「その日は、会社の人や社外の人との交流、残業、マッサージ、ショッピング、美容院、ヨガ、一人飲みなど、特に予定を決めずに自分の裁量時間として楽しんでいます。そのときそのときで好きに時間を過ごすことの大切さをかみ締めながら、英気を養っています」

 他にも副産物がありました。それは、パパデーのおかげで、夫とのいざこざが減ったこと

 「気づかないうちにため込んでしまっているストレスをこまめにリセットすることで、自分自身にも家族にも前向きに向き合えるようになりました。私は面倒臭がり屋で、頑張り過ぎると、あるタイミングですべてがどうでもよくなってしまう性分。頑張り過ぎないことを意識することが、逆に楽しく頑張り続けられる秘訣なのではと思っています」

 朝の保育園送りはパパが担当してくれています。夫と子ども達を送り出した後、週1回30分程度、家の近所を走って気持ちをすっきりさせることもあるそうです。

 それでは、Gさんがパパとの協力体制のために工夫している3つのこととは何でしょう?

<次ページからの内容>
・3人のママ達が「パパの協力」を気持ちよく引き出すために実践している3つの工夫
・産後2カ月で趣味のライブ通いを再開したHさん
・育休中に2つの資格を取得したIさん