約7000人の現役東大生を取りまとめ、家庭教師紹介事業を展開する、東大家庭教師友の会による1冊の本があります。タイトルは『頭のいい子が育つ習い事』(角川書店)。現役東大生に習い事について聞いたアンケートやヒアリング調査をまとめたこの本に、ある驚くべきデータが紹介されていました。それが「東大生の2人に1人はピアノを習っていた」というものです。

  「頭がよくなる」習い事=「脳が育つ」習い事なんてあるのでしょうか? テレビでもおなじみの脳育成学のパイオニア、澤口俊之先生に話を聞きました。

 後半では、「体に効く」「心に効く」などの視点で習い事を分類したDUALオリジナルのマップを紹介します。習い事のトレンドも分かりますよ!

【将来をつくる習い事 何をいつから始める? 特集】
第1回 習い事どうしてる? 読者431人の声、大公開
第2回 習い事で才能のタネをまき、芽を育てる
第3回 東大生の2人に1人は「ピアノ」を習っていた! ←今回はココ
第4回 受験勉強だけじゃない! 新しい放課後の過ごし方
第5回 英語、本当に幼少期から習い始めるべき?

 東大家庭教師友の会による著書『頭のいい子が育つ習い事』によると、東大生に「過去にどんな習い事をしていましたか?」と質問したところ、全体の半数以上がピアノを習っていたという結果になったのだといいます。ランキングでいうと、最も多かったのが「水泳」で全体の約6割、次に「ピアノ」が続きます。これを一般の人への同様のアンケートと比べると、1位の「水泳」は同じですが、東大生の約5割が「ピアノ」を習っていたのに対し、一般の人は約2割※と、両者の差が最も大きいのだそう。

 ※一般の人を対象にしたアンケートでは「ピアノ」という選択肢はなく、エレクトーンなども含む「音楽教室」

 毎日の練習や基礎の反復が必須なため、集中力や忍耐力が培われる、定期的な発表会に向かっての練習が精神力を鍛える…。これらはすべて、本書で紹介されているピアノを習うことによって身に付く力です。東大生の2人に1人が習っているピアノは、本当に「頭がよくなる」習い事なのでしょうか。

【次ページからの内容】
・「ピアノ」が脳に効く、は実証されていた!
・幼児期1番の“脳育”はお母さんの「読み聞かせ」
・わが子にぴったりの習い事が見つかる! 効果別マップ