「異性を育てるって難しい! ママ×男子、パパ×女子の親子関係 特集」の第4回では、NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問で大阪教育大学教育学部 准教授 小崎恭弘先生に、「ママ×男子の子育て」について、愛し過ぎるがゆえに陥ってしまう7つの「母性の罠」について、分析してもらいました。特集の最終回となる第5回では、将来のママと息子の“自立”につながる、今からできる7つの行動について小崎先生にアドバイスをしてもらいました。ママ、そしてパパが子育てで目指すゴールとは?

【異性を育てるって難しい! ママ×男子、パパ×女子の親子関係 特集】
第1回 親バカで何が悪い? 異性の子を持つママ×パパ座談会
第2回 パパ×女子が“下僕×姫”化する7の悪癖
第3回 パパ×女子が今日からできる7つのこと
第4回 ママ×男子が“恋人”化する7つの罠
第5回 ママ×男子の“親子自立化”を助ける7つの行動 ←今回はココ

小崎先生のアドバイス:パパに「ペンギン遊び」をさせてみよう

小崎恭弘(こざき・たかひろ)2015年より大阪教育大学教育学部 准教授。NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。
小崎恭弘(こざき・たかひろ)2015年より大阪教育大学教育学部 准教授。NPO法人ファザーリング・ジャパン顧問。

 ママ×男子の子育ての中で、パパの不在化が目立ってきています。時間的な問題もあるかもしれませんが、今、多くの世の中のパパたちは「逃げる」傾向がありますよね。教育面でもしつけ面でも、「俺はもういいから、言っておいてよ。俺には関係ないし、分からないし」などと、ママに丸投げするパパ、いますよね。ママはそういうパパを逃がさないこと。パパが逃げるのが一番いけないことなんですが、ママが逃がさないことも大事になってきます。

 子どもが小さいうちは「子どもと視線が合わない」「にらめっこやいないいないばあができない」「抱っこ、おんぶができない」パパは要注意です。一緒の空間にいても、子どもと関わっていない可能性があります。ファザーリング・ジャパンではイベントでパパの足に子どもの足を乗せて歩く「ペンギン」という遊びができない父子が、20組いたら1組はいます。そういうパパは関わりが少な過ぎる証拠。子育てから逃げているはず。

 子育てには母性+父性のバランスが必要です。母子カプセルで子どもが逃げられなくならないように、パパと子どもの関わりを意識してください。

【次ページからの内容】
父性ママ:パパ×息子が結託してママの悪口……も容認!?
恋人化ママ:“分からない”を「子育て作戦」で解決
ほらねママ:「私」を主語に「どう思うか」を伝える
自立阻止&自立促進ママ:時には「ダメ!」と言ってみよう
不安産業に踊らされママ:リベンジ育児にご注意を!
オープン家庭ママ:夫婦仲を見直して!
ママ×男子、子育てのゴールの設定は?