子どもを預けて働こうと思ったときに直面するのが保育園探し活動=保活(ほかつ)。特に都市部は保育園の空きが少なく、「妊娠中に認証園に申し込みをしても20人待ち」「早生まれは不利」などといった声も多く聞かれます。そこで、今回日経DUALでは、現在保活をしているママ7人に集まってもらい、保活の現状や保育園の探し方についてリアルな声を集めました。2回に分けてお伝えします。
フルタイムの点数だけでは入れる可能性が低い「1歳4月」入園
日経DUAL編集部 まずは現在の保活状況を教えてください。
小島さん(以下、敬称略) 現在子どもは11カ月。来年4月の「1歳4月」入園を目指して保活をしています。会社の制度で育休を3年取得することができますが、実際に3年休んでいる人はほとんどいません。働くうえでも、あまりにも長く職場を離れるのは正直厳しいかと。
住んでいる文京区は、1歳児はほぼ認可保育園に入ることができません。「フルタイムの点数に、きょうだいがいることによる加点か、認可外を利用しているという加点がない場合は、入れないと思ってください」と区役所の人に言われました。かつ、私が住んでいる所が文京区、豊島区、北区と入り組んでいる地域。すぐ近くに認可保育園があるのに、道路1本違うだけで別の区になってしまい、入ることができません。そのため、近所の認証、無認可を検討しています。
浅井さん(以下、敬称略) 私も公務員なので、育休は最長3年。自分で休む期間を選択できるのは良いですが、実際3年休んでしまったら「浦島太郎」ですよね。しかも子どもが2月生まれの早生まれなので、認可保育園に入れるチャンスは1歳4月、2歳4月の実質2回だけ。0歳4月時点では入所できる最低月齢が数日足りませんでした。
住んでいるのは「比較的保育園に入りやすい」と言われている品川区。けれど、それは0歳児の話。区役所で聞いたところ、「1歳児の場合、フルタイムの点数だけでは難しい。きょうだい加点か認可外の加点があるか、さらに収入も見られる」と言われました。「もし1週間早く生まれていたら0歳4月で預けられたのに」と思うときはあります。何とか家の近くに先着順で入ることができる認可外が見つかったので、お金を払って押さえている状況です。(次ページへ続く)