早い段階から治療を始めるメリットは複数ある
Q. 子どものうちから歯列矯正を行うメリットは?
A. 子どもの成長発育を利用して、上下の骨格のバランスを整えることが可能になります
早い段階から治療を始めれば、子どもの顎の成長を利用して、顎を広げるなど骨格のバランスを整えることが可能になります。乳歯の時期の反対咬合でも、骨格性ではない軽症の場合なら、マウスピースタイプの装置を上手に使うことで、比較的早期にかみ合わせが改善することもあります。
また、歯の生えるスペースを確保することで、歯を抜かないで済む可能性が高くなり、永久歯の先天性欠如や埋伏などを早期に発見して対処することも。定期的にお口の管理をすることで、虫歯予防にもつながります。
さらに、近年、口呼吸が歯並びやかみ合わせだけでなく、全身の健康にも影響を及ぼすことが分かってきています。幼いときよりそしゃくや嚥下機能を高めることや、口唇を閉じて食事をするよう指導することで、口呼吸を改善することができ、歯並びやかみ合わせの異常を予防したり、正常な咬合が得られたりする場合があります。