実際にワーママで転職をした人は何がきっかけで転職を考え、どのような壁にぶつかり、そしてどのように乗り越えていったのでしょうか。また、転職後の仕事の満足度は? 本ワーママ転職特集の第7回・第8回では、ワーママとして実際に「転職に成功した人」と「転職に失敗してしまった人」それぞれお三方にご登場いただきます。今回は、転職に「成功した」と感じているワーママによる座談会。それぞれのリアルな転職体験談を伺いながら、転職に成功するための秘訣を探ってみました。

【ワーママ転職特集】
第1回 ワーママの8割が「転職を考えたことがある」
第2回 ママであることは、やっぱり転職に不利?
第3回 ワーママが転職活動をするときの「心得」とは?
第4回 転職に「成功」するワーママはここが違う!
第5回 転職に「失敗」するワーママがはまりがちな落とし穴
第6回 ワーママの年収は転職で上がるか? 下がるか?
第7回 座談会「転職上手なワーママ3人」の本音
第8回 座談会「転職に失敗したワーママ3人」からの教訓
第9回 ワーママ転職 子どもの有無を履歴書に書くべきか?

<この記事の目次>
●「正社員(見込み)で残業なし」の転職に成功したワーママ達
●残業なしのワーママ、年収400万円以上は高望み?
●ワーママの希望に合う仕事の案件はやはり少ない?
●短い通勤時間、年収アップ、理解ある職場環境…etc. それぞれの満足ポイント
●これから転職活動を始めるワーママへ「ここに気を付けて!」

長く働き続けたいから「正社員」を目指して転職

<転職に成功したワーママ座談会 参加者プロフィール>
●長尾里美さん(30歳):転職時は30歳、子ども2歳
食品メーカーの営業職(5年)→退職、出産、専業主婦時代(2年)→今年6月に住宅設備機器部品メーカーに紹介予定派遣で再就職。

●岡崎麻友美さん(30歳):転職時は30歳、子ども2歳
文房具メーカーの新規事業開発(3年半)→夫の北京駐在で退職、出産→帰国後、半年間のIT関連企業勤務を経て、現在は人材育成企業に業務委託で勤務。

●一門真由美さん(32歳):転職1回目は28歳(第1子妊娠中)、転職2回目は32歳(子ども3歳、0歳)
国家公務員(3年半)→地方の国立大学非常勤職員(半年)→フードコーディネーターなど個人事業主(4年)→今年7月より日系コンサルティング会社に転職

日経DUAL編集部 皆さんはワーママとして最近転職されたばかりですね。前職と、ママになってから転職をしようと思ったきっかけ、そして現在のお仕事について教えていただけますか?

長尾さん(以下、敬称略) 食品メーカーの営業職を辞め、出産・育児で専業主婦の2年間のブランクを経て、30歳で転職活動を始めました。転職のきっかけは、今後のキャリアプランを考えて、正社員になりたいと思ったからです。

 現在は、9時~17時半のフルタイム勤務で、住宅設備機器の営業をしています。紹介予定派遣での勤務で、今後は会社と私の双方の希望が合えば、正社員として登用される予定です。正社員になると残業もありますが、基本的に全員が19時までには会社を出ている職場なので、正社員になっても大丈夫かなと思っています

(写真左から)長尾さん、岡崎さん、一門さん。全員、第一子がまだ手のかかる2~3歳のときに転職に成功
(写真左から)長尾さん、岡崎さん、一門さん。全員、第一子がまだ手のかかる2~3歳のときに転職に成功