自然な役割分担でファッション誌の仕事に打ち込む
DUAL編集部 妊娠・出産を契機に、仕事への姿勢や働き方などに変化はありましたか。
生駒さん(以下、敬称略) 妊娠後、切迫流産で絶対安静状態になってしまい、子どもを産むまでの約1年間、まったく仕事ができなくなってしまったんですよ。自分の中ではとても大きな事態でした。周りからは「一生分休んだよね」なんて言われたり(笑)。
それで、普通なら出産後は仕事をペースダウンするところが、私の場合は逆になりました。それまではフリーランスで活動していたのが、息子が3歳の頃、『ヴォーグ』の副編集長に就任したのです。3歳から12年ほどかな、ひょっとしたら子どもが一番母親にいてほしい時期に、私は仕事で忙しかったわけです。
―― 責任あるポジションに就きながら、どのようにして仕事と育児を両立していたのでしょうか。