共働き家庭の時間節約に便利なのは、ネットで注文する食品宅配サービス。なかでも「ネットスーパー」や「自然派食品宅配」が有名です。ですが、どのサービスを選べばいいかわからなかったり、使い方のワザを知らない人も多いのでは……。
 そこで「ネットスーパー」と「自然派食品宅配」の特徴や上手な使い方を、Q&A形式でまとめます。まだ使っていない人も、すでに利用している人にも必見です!(全4回)

【Q】そもそも食品宅配サービスにはどんな種類があるのでしょうか

【A】 購入できる食品の種類で、大きく3つに分類できます。

 1つ目は、普段使いの食品や日用品が中心の「ネットスーパー」。品そろえは数万点と豊富で、価格も近所のスーパーとほぼ同じです。スーパーで買い物をするのと同じ感覚で利用できます。

 2つめは、有機野菜が中心の「自然派食品宅配」。食品添加物不使用の加工食品も多く扱っています。子どもに安全なものを食べさせたいというニーズにも応えています。価格はやや高めで、スーパーの1.2〜1.5倍程度です。

 3つめは、ブランド志向が強い「百貨店・高級スーパーの食品宅配」。有機野菜のほか、有名店の総菜やスイーツなどデパ地下で売られている商品もそろいます。誕生日会やホームパーティをする時など、ハレの日向けのサービスです。

 今回の記事では、ネットスーパーについて取り上げます。自然派食品宅配については後日解説します。

【Q】ネットスーパーは、どこも同じなのでしょうか

【A】 ネットスーパーには「店舗型」と「センター型」の2種類があります。

 「店舗型」は、最寄りのスーパーの店舗に注文をして、店頭に並んでいる商品をピックアップして配送してもらう方式です。ただし、近くに店舗がなければ利用できません。

 店舗型のメリットは注文時に「魚の切り身の背中側」や「1/2本の大根の下半分」といった具合に欲しい場所を要望欄へ指定すると、その要望にきめ細かく応えてくれることです。一方で、注文したときには在庫のあった人気商品でも、品切れになってしまうのがデメリット。そのような場合、店舗から電話やメールで連絡があり、代替品にするか、その商品の注文を取り消すかを選択できます。

 なお、注文時に「欠品時は代替品を希望する」と指定しておけば、品切れのときは自動的に代替品が届くネットスーパーもあります。代替品の方が価格が高くても、実際に支払う金額は注文時のままということがほとんどです。

 一方の「センター型」は、商品をストックしている配送センターがあり、そのセンターから商品が届く方式です。こちらはサービスエリアが広く、近くに店舗がなくても、配送エリアに入っていれば利用できます。よりネット通販に近い感覚ですね。センターに在庫があるため、品切れになることが店舗型より少ないようです。

【Q】大手のネットスーパーの特徴を教えてください

【A】 大手では、最初に西友がネットスーパー(「SEIYUドットコム」)に取り組みました。その後、イトーヨーカドーの「アイワイネット」がサービスエリアを一気に広げて認知度が高まり、イオンの「イオンネットスーパー」など他のスーパーも続々と参入したという経緯があります。基本的なサービスは同じですが、参入時期が異なるせいかそれぞれ特徴があります。

左から西友の「SEIYUドットコム」、イトーヨーカドー「アイワイネット」、イオン「イオンネットスーパー」
左から西友の「SEIYUドットコム」、イトーヨーカドー「アイワイネット」、イオン「イオンネットスーパー」