こんにちは! パーソナルスタイリストのみなみ佳菜です。ワーキングマザーをキラッと輝かせる簡単オシャレ術をお伝えしています。

 ゴールデンウィークを過ぎたころから日差しも強くなって、夏アイテムを買い足している方も多いのではないでしょうか。これからの季節の定番として揃えたくなるアイテムといえば、キャミソールやシャツですね。でも、“定番”のイメージが強いアイテムの中には、「ああっ!それは買っちゃダメ!」と思わず駆け寄って止めたくなってしまうようなものが、実はあるんです。

 特に、私がパーソナルスタイリングのお客様に「もうこれは買わないでいいですよ」とニッコリ笑顔でお伝えしているアイテムは、2つ。

 それは、黒のキャミソールと白いシャツです。

「黒は着痩せアイテムだから重宝する」は間違いだった!

クローゼットにこんな黒キャミたくさんありませんか?
クローゼットにこんな黒キャミたくさんありませんか?

 

 あなたのクローゼットにもありませんか? いえ、きっとあるはずです。編集部のNさんは、「ギクッ! ……すみません。佳菜さん、私、7枚も持っています…」と正直に告白してくれました。Nさん、1週間回るように7枚揃えちゃったそうです。

 ハイ、その気持ち、とてもよくわかります。これからのインナーに欠かせないのがキャミソールで、色を選ぶときには「黒なら何にでも合うし」って思いますよね。

 さらに、「黒はフォーマルなきちんとした印象に見えそう」とか「黒は痩せて見える色らしいし♪」という理由も加わったりして。

 しかーし! 黒でなくても“何にでも合わせやすい色”はたくさんあります。オフホワイト、明るめのベージュ、グレーは、とても合わせやすい万能色です。

 「黒はきちんとした印象になる」というイメージは、恐らく、ブラックフォーマルが黒だからということから浮かぶのだと思いますが、結婚式や謝恩会などおめでたい席での服装はむしろ明るい色が好まれます。

 そして、「黒は着痩せする」というのは幻想なんです。確かに、黒はシャープに見える効果がある色ですが、そのパワーは“シャープに見せたい部分”に効果的に使うことで発揮されるものです。

 よくありがちなNGスタイリングは「着痩せ効果を狙って全身真っ黒」。残念ながら、これは、「黒い大きな物体」にしか見えません。

 例えば、下半身だけ黒を持ってくると、体全体に対して縦に伸びる脚が細く見える効果があるのですが、キャミソールという「ほんの少ししか見えない」アイテムでは黒の着痩せ効果はほとんど発揮されないと考えてください。

 ということで、「合わせやすい」「きちんと見える」「着痩せする」という効果について、黒が必ずしも優秀色ではないということが分かっていただけたでしょうか?