生まれる前から保活スタート?
保育園は年間通して申し込みはできても、実際には大半は4月入園が基本。そうなると、不利になるのは秋冬に生まれた月齢の低い早生まれの子たちだ。まだ小さいうちに預け始めなくてはいけなかったり、もう一年入園を遅らせる方法を選ばざるを得ないこともあるだろう。中には、11月や12月の申し込み時期には、まだ生まれていない子も当然いる。
「子どもは生まれ月を選んで生まれてくるわけでもないし、本来なら“早い”“遅い”なんて生まれた時期にはないはずなんです。その子にとっての成長の時間は同じなのですから。でも、この“早い”“遅い”を優劣のように捉えてしまいがちなのは、保育園の入園時期や保活のせいなのですよね」と以前取材をした某保育園園長が、切なそうに話してくれたのが忘れられない。
とはいえ、生まれた時期を変えることはできないからこそ、月齢の小さな子でも安心できる保育園探しに取り組もう。
まず知っておきたいのは、認可の保育園に預けられるのは生後57日以降からということ。これは労働基準法により母体保護の観点から産後8週間は産休を取る必要があるという規定から決められている。
さらに、保育園によって認可でも生後9週から、生後6カ月から、満1歳からなど、預けられる時期は異なってくるので、要注意。0~5歳までを受け入れているとは言っても、早生まれはその受け入れ最低月齢に達していない場合もある。募集要項をもらったら、各園の受け入れスタート月齢を細かくチェックしておこう。