妊娠すると、運動と疎遠になりがちです。どんな運動ならしてよいのか不安を感じている人も多いでしょう。妊婦は運動するべき? マタニティビクス・ヨガなど妊婦向けプログラムはどんな効果が期待できる? 妊婦健診や仕事、保活などで妊娠中は何かと忙しいですが、時間がない人でも自宅でできる簡単エクササイズも紹介します。

【年齢別特集 妊娠~職場復帰ママ・パパ】
(1)「妊娠線」を予防したいなら体重に気を付けて
(2)産後の復活も楽になる マタニティビクス・ヨガ ←今回はココ
(3)2人目妊娠中、上の子の抱っこ&自転車どうしてた?
(4)2人目妊娠が分かったら、職場でこうして交渉する

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

妊婦は運動すべきなの?

 「運動を積極的に取り入れないと、妊娠中は知らないうちに体力、筋力が落ちてしまいます」。そう話すのは、一般社団法人日本マタニティフィットネス協会のチーフディレクター、山口真澄さんです。

 妊娠中の最大の特徴はおなかが大きくなること。実は、それだけでも日々の動きに大きな影響があると山口さんは指摘します。

 「人間が動くときは、体幹部がとても大切です。体を支える体幹部であるお腹が膨らむと、アクティブに動けなくなり日常的な消費エネルギーが減ります」

 そして、おなかの筋肉そのものも弱くなります。

 「筋肉は厚みが重要なのですが、おなかが大きくなることで腹筋は薄くなり、腹圧をかけられなくなります。出産するときには腹圧が必要になりますが、普段から何もしていないと、薄くなった腹筋でおなかに力を入れる方法が分からなくなります」

 産院やスポーツ施設などでは、妊婦向けに開発された、様々な運動プログラムが実施されています。どんな効果が期待できるのでしょうか。

<次ページからの内容>
・つらい腰痛や便秘などを予防改善
・いつから始めるのが正解?
・マタニティビクス・ヨガの違い
・尿もれ予防! 知っておきたい「骨盤底筋群」
・自宅でできる簡単スロートレーニング
・合計20分以上歩けば効果あり!?