仲間はずれ・無視・陰口…いじめの種類
小学校高学年のいじめは、低学年・中学年のいじめとは違い、抜け出しにくくなる──いじめ問題に詳しい「不登校新聞」の編集長石井志昂(いしい・しこう)さん、いじめ対策を紹介するサイト『いじめと戦おう!~対策と克服法~』を運営し、これまでに800人以上の相談に応じてきた玉聞伸啓(たまき・のぶひろ)さんは口をそろえる。
ではいじめと認識されるのはどのような行為なのか。
日経DUALで2016年11月に公開したアンケートでは、58人の回答者のうち、どのようないじめを受けたかという質問に対し、「言葉で攻撃されるもの」「仲間はずれや無視」「軽い悪口」「暴力を伴うもの」「物を隠された」「捨てられた」「奪われた」といった回答が見られた。
文部科学省では『「いじめ」とは、「当該児童生徒が、一定の人間関係のある者から、心理的、物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。」とする。』と定義している。また2016(平成28)年6月生徒指導・進路指導研究センターによる『いじめ追跡調査2013-2015いじめQ&A』を見ると、いじめの項目として下記のようなものが挙がっている。
ではこうしたいじめはどのように始まるのか。男女間での違いを含めて見ていこう。