4月から長男は大学1年生、次男は小学校3年生の10歳差です。こんなに年の差が離れてしまったのは、1人目は自然に妊娠できたのに2人目をなかなか授からない“2人目不妊”だったから。本当は3~4歳差を考えていましたが、なかなか子どもができず、不妊治療を開始。5年程経ち、もう諦めようかと思った矢先、ようやく妊娠することができました。
10年ぶりの出産は安産。育児グッズの進化に驚く
周りにきょうだいがいる子が多かったこともあり、長男はずっときょうだいを欲しがっていました。寂しい気持ちを紛らわすために布団の中にぬいぐるみを並べて一緒に寝たり、七夕の願い事に「弟ができますように」と書いていたり。安定期に入ってから長男に伝えたら、とても喜んでいました。
出産をしたのは、長男が小学校4年生のとき。10年ぶりの出産でしたが、安産で楽でした。授乳やおむつ替えなど、新生児育児のやり方も意外と忘れていませんでしたね。
長男のときに使った赤ちゃん用の衣類や育児グッズを少しだけ残しておきましたが、10年も経つと劣化していたり、黄ばんでいたり……。結局お下がりとしては使えませんでした。なにより育児グッズが進化していたことに驚きました。
「弟なんて生まれなきゃよかったのに!」
あんなに弟ができるのを楽しみにしていた長男ですが、いざ次男が生まれると赤ちゃん返りをするようになりました。ママのひざの上に座る、抱っこしてもらう、といったことが独り占めできなくなり、いままで優しかった長男が次男に少し意地悪するようになりました。
小学校の公開授業に次男を連れていくと、赤ちゃんが珍しいので、周りのお母さんから「かわいい、かわいい」ともてはやされます。ある日突然、長男から「弟を学校に連れてこないで」と言われました。自分が注目されないのが嫌だったようです。
しかも、ちょうど次男が生まれた年は、長男のクラスに少し問題が起きていて……。家でも長男のカードやゲームソフトを次男が舐めてしまい使えなくなってしまうなど、落ち着く場所がなくてかわいそうでした。あんなに弟を欲しがっていたのに、「弟なんて生まれなきゃよかったのに!」と言うこともありました。
男きょうだいだけど、取り合いや取っ組み合いはない
一番つらかったのは、長男が中学2年生のころ。部活のストレスから反抗期が始まりました。夫は仕事の関係で夜遅く、次男はまだ4歳だったので、兄を遊び相手としか思っていません。私は当時、フルタイムで働いていたので、夜、次男を知り合いのママに預けて、長男をファーストフードに連れていきガス抜きさせていました。「弟がいるから出かけられない」と長男に言われたときはショックでしたが、いつか弟がいて良かったと思ってくれたらいい、と自分に言い聞かせました。
それでも、取り合いや取っ組み合いなど、きょうだいげんかはありませんでした。年の差が離れているので、そもそもけんかになりません。テレビ番組を見るのも当たり前のように長男が主導権を持っているし、次男が一緒に遊びたいと長男にくっつくと「ウザい」と怒られて終わる、という感じです。それでも、次男にとっては長男は、憧れのお兄ちゃん。大好きで大好きでたまりません。