子どもの英語教室は大きく分けて4タイプ
2016年8月の小中高等学校の教育内容を定めた学習指導要領の改訂案によれば、2020年度から小学校5~6年生で外国語(英語)が正式教科になり、歌やゲームなどで英語に親しむ「外国語活動」は小学校3年生から始まることになる。
もはや英語教育待ったなしだが、それ以前に親のほうが仕事上で英語が必要になっていたり、英語スキルがもっと高ければというシーンに出くわしたりして英語教育の大切さを痛感し、子どもには十分に英語教育を受けてもらいたいと考える人も多いだろう。
しかし、いざ英語教室を選ぼうとすると、値段・講師の質・立地・カリキュラムなど複数の要素があり、何を基準にすればいいのか、優先すべきか迷ってしまう。
子どもの場合、大事なのは、具体的な目標設定やゴールを年齢や時期に合わせて常に確認しながら、「続けられて」「身に付けられる」教室を選ぶこと。豪徳寺で英語教室「Meme English Garden」を運営する、通訳・翻訳家の佐々木南実さんは、「通ってこられるお子さんのご両親の考え方は様々です。子どもが英語嫌いにならなければいいという家庭もあれば、バイリンガルに育てたいという強い意志を持つ家庭もあります」と話す。
「それぞれの教室の特徴を理解して、教室に丸ごと英語教育を委ねるのではなく、教室を“活用”して、家庭でもある程度努力することが、英語スキルアップには欠かせません」(佐々木さん)
子ども向け英語教室は、特徴別に「大手英語教室」「オンライン英会話」「プリスクール・英語学童」「ホビングリッシュ+独自性の高い小規模英語教室」の4つに大別できる。次ページから、それぞれのタイプのメリット、デメリットについて解説していく。親が求めるレベル、子どもの適応性、共働き家庭に無理のないスケジューリングといった視点から、最適な英語環境を選び、ぜひ活用していってほしい。