小学校での英語必修化や2020年の東京オリンピック開催決定などを追い風に、ますます注目が集まる子どもの英語教育。「英語を習得する前にまず日本語から」「他の習い事で忙しく、英語を学ぶ時間まで取れない」という人も、近い将来英語を学ぶ日のために、子どもが異国の文化に触れたり、自国以外の言葉でコミュニケーションを取る喜びを体感したりする機会は与えたいという人も多いでしょう。そこで特集の第2回では、空いた時間に好きな場所で手軽に英会話レッスンが受けられる「オンライン英会話」に注目!

 英会話教室に月4回ペースで通う程度の予算で、ほぼ毎日レッスンが受けられるという手ごろな価格設定が一番の魅力ですが、満足に話せるようになる前に挫折してしまう人も少なくないようです。今回は、小3女子のママ・編集K(オンライン英会話歴:母2年強、毎日/娘1年強、週2回)が、親子それぞれSkype英会話を楽しみながら継続する秘訣を検証。新たに“子ども向け”オンライン英会話の体験をし、失敗しない先生の選び方、飽きない工夫を体当たり実践リポートしていきます。

【春から親子で英語学習スタート!特集】
第1回 大手からネットまで英語教室分析 タイプ別長所短所
第2回 オンライン英会話教室 挫折せず親子で長続きの秘訣 ←今回はココ
第3回 多忙ママがネット英会話挑戦 復習と講師選びにコツ
第4回 小学生放課後 英語学童・アフタースクールの選び方
第5回 ビジネス英会話 通い続けられる教室選びポイント

★編集Kの英語力
英会話初~中級レベル。学生時代に英検2級を取得するも英会話力に自信がなく、外国の人と英語で話すと緊張して頭が真っ白に。2年のオンライン英会話受講を経て、50分程度の日常英会話なら冗談も交えてコミュニケーションが続けられるように。

語学学習を挫折し続けた私が、オンライン英会話だけは楽しく継続

 “読み書きはできても、英語での会話がうまく成立しない”。外国人恐怖症気味だった私が、オンライン英会話を始めたのが2015年2月。娘が小学校入学を控え、日々成長する子どもを横目に「私も将来の成長につながる何かを始めたい」と考えたのがきっかけでした。

 大手英会話教室や英会話カフェ、聞き流しの英会話教材など英語学習の挫折経験は数知れず。「子どもが英語に興味を持つには、まずは親が変わらないと」という思いもあり、まずはできることから。オンライン英会話大手のレアジョブを最初は月8回から始め、英語学習を続けるリズムを作るのに試行錯誤もありましたが、友達感覚で付き合える講師と出会ってから、ほぼ毎朝25分間受講しています。娘も私と同じ講師に教わり1年強。週末を中心に月8回ペースで継続中です。

 わが家の英語学習予算は母子合わせて月1万5000円以内。私がオンライン英会話に求めるポイントは、「親子で気軽に異文化に触れられる」「自国以外の文化・言語に興味を持てる」「英語でのコミュニケーションを楽しめる」ことの3つで、いつか子どもが学習意欲に目覚めたときのために、日常の中で世界とつながる体験を大切にしています。

フィリピンへの親子旅をきっかけに、娘もオンライン英会話をスタート

 「自国以外の文化・言語に興味を持てる」という点で印象的なエピソードが、フィリピン・ボラカイ島への家族旅行。レッスン中に複数の講師からその存在を聞き、「アジアNo.1ビーチが、フィリピンにある」ということに私は興味を持ちました。

レアジョブを初めて半年後、フィリピン・ボラカイ島へ親子旅。旅行前は、レアジョブのトラベル英会話教材を使って集中レッスン。学んだ英会話を実践することで度胸と自信がつき、フィリピン人講師たちとの共通の話題も増えた
レアジョブを初めて半年後、フィリピン・ボラカイ島へ親子旅。旅行前は、レアジョブのトラベル英会話教材を使って集中レッスン。学んだ英会話を実践することで度胸と自信がつき、フィリピン人講師たちとの共通の話題も増えた

 そこで、レッスンも兼ねて現地の情報収集。具体的な目的や共通の話題があると会話が盛り上がり、意思の疎通意欲に火が付きます。子連れでの失敗は極力避けたいので、現地の優良旅行社をはじめ、旅情報サイト、イチオシのビーチ&ホテル、航空券のセール情報、ターミナル移動が不要な日本の航空会社+LCC乗り継ぎなど講師から聞いた情報を基に念入りに事実確認を行い、各所手配しました。

 ボラカイ島からの帰国後には、娘もオンライン英会話を開始。今やアメリカのトランプ大統領と同じように、フィリピンのドゥテルテ大統領の名前も知っている、娘にとって身近な国の一つです。

 英会話に限らず、あらゆる学びにおいて講師との相性や信頼関係はとても大切。「この人ともっと話したい」「この人といると楽しい」と思えないと長続きしません。逆に、一生徒として、私も講師に同じように思ってもらえるよう、直前のキャンセルは極力避け、講師に興味がある場合は日本の文化を紹介したり、逆にフィリピンのニュースに関心を持ったりするなど意識して続けています。

 次のページから、「私がオンライン英会話だけは楽しく継続できる理由」について詳しく見ていきます。

<次のページからの内容>
・ Good Tutor Award受賞講師の授業内容を一部公開!
・ マンネリ期も経験 継続のコツは「頑張り過ぎない&習慣化」
・ 親と講師の交流を見て、子どもも語学に興味を持った!
・ 【初心者の子にも飽きさせないコツ】無料動画や外国の学習サイト、ゲームも利用
・ 失敗しない! 発音&相性のいい講師を選ぶ目安と検索法
・ 新たな講師をお試し! 小3女児がリップルキッズパークに初挑戦