製薬会社のワーママ、13年かけて中小企業診断士の資格を取得
中小企業診断士。新卒で入社した一部上場企業の製薬会社ではマーケティングやプロモーション等に携わっている。子どもは大学医学部4年生の長男と、同じく医学部1年生の長女。
【前編】 安定した会社にいても難関資格に挑戦 12年不合格続き ←今回はココ
【後編】月100時間勉強で難関資格取得 学ぶ姿が子に好影響
特集2本目に登場するのは、製薬会社で働きながら、中小企業診断士としても活躍の場を広げている高田直美さんです。中小企業診断士とは中小企業に経営の診断や助言を行う経営の専門家。その資格試験は合格率3~4%の難関国家資格です。
大学時代は理系学部で学び、入社後は医薬品のマーケティングやプロモーションに関わってきた高田さん。中小企業診断士の試験科目にある財務・会計や経営法務、システムといった分野は全くの未経験だったと言います。資格取得の勉強を始めたのは、自身が33歳で第2子の長女の育休中。しかし、子育て、仕事と並行しての受験勉強はすんなりとはいかず、合格までには13年を要しました。
ただ「時間はかかりましたが、私が勉強し続ける姿が、子どもたちの学ぶ姿勢に与えた影響も小さくなかったようです」と高田さんは振り返ります。兄も妹も、それぞれ私立中高一貫校や難関都立高校から医学部に進学しました。
難関資格の取得に挑んだ背景には、ワーママとしてどのような戦略があったのでしょうか。合格までの道のりや、高田さんが学ぶ姿が子どもたちに与えた影響について、前後編で聞いていきます。