今習うべき習い事とは何か。本人の好みや性格、学業に役立つのか、将来に役立つか、教室は通いやすい場所にあるか、スケジューリングは問題ないかなど、家庭ごとに決める基準があると思いますが、それにしても子どもの習い事を決めるのは難しいものですよね。

 そこで日経DUALでは、読者の皆さんの声をもとにした就学前にやっておいたほうがいい習い事や、専門家がお薦めするグローバルな視点で選ぶ習い事、あるいは習い事をする意義など、習い事に関する様々な疑問にお答えします。

 前回は読者の皆さんが今習わせている習い事や、「これは良かった」という習い事までをアンケートに基づきお届けしましたが、今回は同じアンケートから「トラウマになってしまった」という、習わせたことを後悔しているケースから、「習わせておけばよかった」と後れを取ったことで後悔しているケースまで、赤裸々な失敗談(!?)と、だからこそ始めたほうがいい習い事をお伝えします。

【年齢別特集 保育園のママ・パパ向け】
(1) 習い事調査2017 何をどこまで習ってる?
(2) 子どもの習い事で失敗、後悔! やらせたかったのは ←今回はココ!
(3) 最新習い事情報 サイエンス・キャリアが躍進
(4) 読み書き計算の先取りは「自信」を育てるために必要
(5) “世界標準の子育て”に必要な習い事は英語じゃない

子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学校低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

<アンケート概要>
アンケートは日経DUALの読者を対象に2017年9月に実施。170人が回答し、うち女性が88.8%、男性が11.2%。子どもの数は1人が47.6%、2人が44.7%、3人が5.9%、4人以上が1.8%。
※アンケートのコメント後のカッコ内は子どもの年齢・学年。

スイミング、早いほうがいい VS 早すぎて後悔

 前回、9割の人が子どもが習い事をしていると答え、その7割が習い事に満足していると回答していたことをお伝えしました。

 でもどんなことにも失敗や後悔はつきものです。

 満足していない習い事がある人のうち、最も不満に思っている習い事のトップに挙がったのは、やはり習っている人も最も多いスイミングで、英語、ピアノが続いています。

 満足していない習い事があると答えた人に、その理由を聞いてみると、「習い事が上達していない」のが最も大きな理由でした。また「子どもが楽しくなさそう」という子どもの様子から満足できない、「レッスン料が高い」というコストパフォーマンスの悪さから満足できない様子もうかがえました。

 興味深いのは人気のスイミングについて、習わせるのが「早すぎた」ことを後悔している人と、「遅すぎた」ことを後悔している人がどちらも一定数いることです。現在、スイミングを習っていること自体には満足していても、タイミングが良くなかったと後悔している人が多数いるようなのです。

 そこで次ページでは、スイミングに関する読者の“後悔”をまとめました。さらに続けて、その他の「やめてしまった、もしくはやめようと思っている習い事とその理由」についても、寄せられた体験談を紹介していきます。

<次のページからの内容>
・ スイミングは早すぎても遅すぎてもダメ?
・ 上達しない=やめるきっかけ
・ わが子が習い事をやめた理由
・ 始めるのが早すぎるがゆえの苦労もある
・ 本人の意思は重要
・ コーチの暴言はトラウマレベルの経験
・ 今の習い事をやっていてよかった理由(英語・公文教室・その他編)