ファイナンシャルプランナー(FP)の花輪陽子です。今回は特別編として、DUAL読者から寄せられた質問にお答えします。

 私は現在、双子の赤ちゃんを妊娠中なのですが、1人の妊娠の場合より検診の回数が多いことや、入院される方が多いことを不安に感じています。
 1人の場合は、出産時期が近づくまで4週間に1回の検診でよいところ、双子の場合は2週間に1回の検診となっています。また、切迫早産を予防するために30週で入院される方が7~8割いるそうです。
 検診費用を助成する自治体の券は1人妊娠と同等の14枚しかもらえないので、出産までにかかる費用がとても気になっています。

 費用がかかるから検診回数を減らすというわけにもいかないので、どのような対策がとれるでしょうか?もし何か良いアイディアがあったら教えていただきたいです。よろしくお願いします。(くりくりさん)

出産一時金は84万円もらえる

 まずは双子のお子さんのご妊娠、おめでとうございます。双胎妊娠の場合、単胎妊娠と比べて妊婦健診費用や分娩費用(双子の場合は概算で35万円くらい上乗せになるようです)が高くなりますよね。

 双胎妊娠の場合、早産のリスクも高くなるようです。独立行政法人国立成育医療研究センターの調べによると、双胎症例の分娩週数は37週未満の早産が42.4%、32週未満の早産が4.6%、28週未満の早産が0.4%だそうです。

 ただ、早産のリスクは双胎妊娠の場合だけではありません。日本赤十字社医療センターの調べによると、2012年の分娩件数(妊娠22週以降)のうち正期産2844件、早産280件、過期産5件と、全体のうち約1割が早産ということが分かります。

 私も妊娠中期から胎盤の位置が低いことを指摘され、妊娠後期からハイリスク外来扱いとなり、早産に気をつけながら毎日を過ごしています。キャリアを積んでから30代で妊娠・分娩している私の知人の間でも、早産の割合は高めです。双胎妊娠以外の人も気をつけたいですね。

 ただし健康保険からもらえる「出産育児一時金」は一児につき42万円出るために、双子の場合は84万円の支給になります

窓口での支払い負担が減る制度あり

 万一、早期から入院しなければならない事態になった場合、しっかりとお金の準備をしておきたいものです。